パレット食道でタケキャブ服用、萎縮性胃炎です。ピロリ菌の検査をしたいと先生に伝えるとタケキャブを服用中なので偽陰性になるから出来ないと言われました。他の病院で血液検査にてピロリ菌の検査をしましたが、数値が5.8でした。先生は、陰性だと仰いましたが、偽陰性の可能大だと思います。タケキャブを1ヶ月止めてもう一度検査するのが正確だと自分でもわかっています。ただ胸焼けがひどくタケキャブを長い間やめる不安があって悩んでいます。でも、胃癌も心配です。どうしたら良いのでしょうか。
1件の回答があります。
水野 靖大
<医師>
大分、悩まれているようですね。
順番に行きましょう。
まず、タケキャブ内服中のピロリ菌検査は原則として偽陰性となる可能性がありまし、そもそも保険適応ではありませんので、保険診療ができません。
次に、萎縮性胃炎とはおそらく胃カメラでの診断かと思いますが、通常萎縮性胃炎がある場合にはピロリ菌が存在します。診断をつけた医師に萎縮性胃炎とのことだが、それはピロリ菌が今いるということなのか?あるいは既感染(以前はいたが、何らかの理由で除菌された)なのか?それとも、ピロリとは関係ない意味で萎縮性胃炎と診断したのか伺ってください。概ね、正解が得られるはずです。
その上で、ピロリ菌に感染しているという診断なら、早めにピロリ菌診断を行って、除菌してください。タケキャブやそれ以外のプロトンポンプ阻害薬(PPI)(正確にはタケキャブはPPIではないですが)の使用は、萎縮性胃炎を進行させます。
チェックの仕方ですが、一時的にH2ブロッカーという制酸剤に変更してチェックすることが普通です。
もし、どうしてもそれができないようなら、保険適応外なので自費診療になりすが、PPIを使用したまま便中ピロリ抗原検査を受けるのも一つの手です。
とりあえず、萎縮性胃炎の意味と、それから推測されるピロリの有無を主治医に確認してください。
もし、健診で受けたから詳細がわからないというなら、早めの胃カメラをお勧めします。
最後に、抗体価 5.8 は陰性高値と言って、陰性の可能性の方が高いが陽性の可能性も十分ありうる値です。
水野 靖大 <医師> マールクリニック横須賀 HPはこちら »
質の高い医療を、快適な空間で受けていただきたい、それが一番の願いです。
自覚症状が少なく胃がんリスクの高いピロリ菌感染の重大性を感じ、
積極的に地域の皆さんに検査の必要性を啓蒙しています。