年齢や萎縮の程度にもよると思いますが、ピロリ菌除菌後は胃がんの発生リスクを30%〜50%減らせるとの事ですが、これは除菌後直ぐにリスクを減らせるという訳ではなく、5年〜10年かけて萎縮も改善していくに伴いリスクも減るという事ですか?
萎縮が改善され始める除菌後数年が最もリスクが高いのですか?
1件の回答があります。
水野 靖大
<医師>
除菌後の胃がんリスクの低下は、除菌時の萎縮の程度によるとされています。萎縮はおおむね年齢と共に進みますから、大雑把に言えば年齢が上がるほど除菌時の胃がんリスクは高く、その後のリスクの低下はゆっくりで、最終的な胃がんリスク低下の限界も高めと言えます。ただ、個人差はあります。
胃がんが発見されるのは、除菌後数年が一番多いです。除菌直後は除菌時に胃カメラをしているため、それほど発見されませんが、その後発見数は増え、数年でピークを迎えて減少します。ただし、除菌後10数年してから見つかることもあるので、何年経ったら胃カメラをやめていいとは今の所言えません。
水野 靖大 <医師> マールクリニック横須賀 HPはこちら »
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自覚症状が少なく胃がんリスクの高いピロリ菌感染の重大性を感じ、
積極的に地域の皆さんに検査の必要性を啓蒙しています。