90歳になる父が去年血液検査でピロリ菌がいることが分かり除菌を勧められました。本人これまで胃の不調も訴えたことなく、食欲も若い者と同じ量食べるし今更除菌をと思い、その時は様子様をみたいと一度断わったのに、今年また思い出したように勧められたんですが90歳になっても除菌は必要何でしょうか
1件の回答があります。
水野 靖大
<医師>
90歳で、食欲旺盛とはすごくいいことですね。
さて、高齢者の除菌に関しては現在賛否有りますが、
私は、状況に応じてお勧めしています。
理由は癌のことよりも潰瘍に関してです。
高齢者の場合、他の疾患で抗凝固剤(血をサラサラにする薬)を飲む場合が多いです。お父様の場合も現時点で飲んでいるか、これから飲む可能性は大いにあると思います。
その際に、抗凝固剤は潰瘍の出血のリスクを高めますので、現時点で特に問題なく除菌ができるのであれば除菌をお勧めしています。
もちろん、現在のお父様の他の疾患の有無、お元気度加減等多くのことを加味しての判断になるので、十分に納得いくまで主治医と話し合うのがいいのではないでしょうか?
水野 靖大 <医師> マールクリニック横須賀 HPはこちら »
質の高い医療を、快適な空間で受けていただきたい、それが一番の願いです。
自覚症状が少なく胃がんリスクの高いピロリ菌感染の重大性を感じ、
積極的に地域の皆さんに検査の必要性を啓蒙しています。