この度(先月)、健康診断のピロリ菌抗体の液検査の結果が100以上で陽性になりました。
ただいま授乳中で、胃カメラは鎮静剤なしで受けれるようなので受けたいのですが、その後の治療が授乳中に服用出来る薬ではないみたいなので、まだまだ授乳を中止出来そうになく治療をどうするか悩んでいます。
①10年ほど前にトリコモナスにかかり、フラジールを服用したことがあります。先月の血液検査結果の抗体100は、偽陽性の可能性はありますか?
②授乳中に飲める治療薬はやはりありませんでしょうか?
③せめてもう半年ほど授乳を続けたいです。
今は35歳です。先延ばしはしない方がよいでしょうか?
先生でしたら、今の私に提案する
治療方針を教えて頂けたら嬉しいです。
宜しくお願い致します。
1件の回答があります。
水野 靖大
<医師>
色々、ご心配ですよね
まず①血中ピロリ抗体が100となると偽陽性の可能性は低いと思います。ただ、絶対ないとは言えませんので、気になるようでしたら胃カメラののちに尿素呼気試験や便中ピロリ抗原検査を加えてもいいと思います。
②それぞれの治療薬は実はどれも授乳中に安全に服用できることが論文等でわかっています。ただし、それは通常量を通常の期間服用する場合であって、除菌のように高容量、長期に使用する場合はやめた方が無難です。③ピロリ菌は概ね5歳までにかかる菌なので、実は質問者さんは30年ほど感染していることになります。30年と30年6ヶ月は私は誤差範囲だと思いますので、別に授乳が終わってからでいいと考えます。実際に当院の患者さんにはそのように対応しています。ただし、現在の胃の状況は確認しておかないといけないので胃カメラはきちんと受けておいてくださいね。胃カメラに使う鎮静剤ですが、ドルミカムなら使用可能です。覚ますお薬は使えないので、起きるまで時間はかかりますが医療機関によっては鎮静して胃カメラをしてくれるところもありますよ。
授乳は心配なく続けてください。
水野 靖大 <医師> マールクリニック横須賀 HPはこちら »
質の高い医療を、快適な空間で受けていただきたい、それが一番の願いです。
自覚症状が少なく胃がんリスクの高いピロリ菌感染の重大性を感じ、
積極的に地域の皆さんに検査の必要性を啓蒙しています。