2年前に胃カメラで細胞を取り、検査したところピロリ菌がいることがわかりました。すぐに除菌の薬を飲み、飲み終えた3日後、薬疹と思われる発疹が出ました。今回の除菌で失敗していたら、2次除菌はできないと言われました。2ヶ月後に呼気検査をしようという話になりましたが、失敗していたらと思うと、なんとなく成功、失敗の判定をするのが怖くなり、検査をせずに2年が経ちました。先日、胃カメラを違う病院でしたときに、その旨を先生に話をしたところ血液検査をしましょうとピロリ菌除菌ができているかどうか調べました。すると、陰性で除菌成功だよと言われました。インターネットを見ると、除菌判定は血液検査ではなく、呼気検査のほうが良いと書いてあるものばかりで、気になり始めました。やはり、血液検査で除菌成功と言われましたが、呼気検査をしてきた方がよいですか?
今は薬などは全く飲んでいません。
1件の回答があります。
水野 靖大
<医師>
薬疹で除菌がでたのは残念でしたね。
除菌判定についてですが、血中ピロリ抗体は除菌後でもしばらくは正常化しない場合があります。そのため、除菌判定には向かないと言われます。ただ、今回は除菌後2年なのでおそらく本来の値がでていると思われます。
では、本当に除菌しているかと言われると疑問が残ります。
現在、多くの施設では血中抗体価は10未満でピロリ菌陰性と判断していますが、近い将来には3未満で陰性と判断するように変更される可能性が高いです。つまり、3から10の間にピロリ菌陽性症例が紛れ込んでいることがわかってきたのです。
また、3未満であったとしても偽陰性といって誤りの場合もありますし、もう一つ別の方法で診断することを強くお勧めします。
万が一、除菌できてない場合も保険診療からは外れますが、除菌の方法はありますのでご安心ください。
ピロリ菌の学会の認定医がいる施設のうちで除菌ができるところがありますよ。
水野 靖大 <医師> マールクリニック横須賀 HPはこちら »
質の高い医療を、快適な空間で受けていただきたい、それが一番の願いです。
自覚症状が少なく胃がんリスクの高いピロリ菌感染の重大性を感じ、
積極的に地域の皆さんに検査の必要性を啓蒙しています。