一般的な除菌ではピロリ菌が死滅しないような生命力の強い菌だったり菌の数が多いなど、人によって差があったりしますか?その場合、回数を増やすとか薬の量を増やすとか、治療に差が生じたりしますか?
1件の回答があります。
水野 靖大
<医師>
ピロリ菌の除菌は主に抗生剤(細菌を退治するお薬)で行います。
しかし、最近では抗生剤は色々な場面(急性上気道炎、膀胱炎、副鼻腔炎など)で使われますので、ピロリ菌がそれに慣れて強くなっている場合があります。これを耐性といいます。
耐性を持ったピロリの場合、通常の除菌(一次除菌)では退治できませんので、別の抗生剤を使った除菌を行います。
おおむね、二次除菌までで退治できますが、それでも残った場合は、現在は保険適応ではありませんが三次除菌まで行う医療機関もあります。
退治しにくいピロリ菌には、薬の種類を変えて対応する工夫がなされています。
むやみに、抗生剤の量や回数は多くの研究を経て決められたものですから、これを変えることは副作用の問題もあるのでお勧めできません。
三次除菌ができるかどうかは各医療機関にお問い合わせください。
水野 靖大 <医師> マールクリニック横須賀 HPはこちら »
質の高い医療を、快適な空間で受けていただきたい、それが一番の願いです。
自覚症状が少なく胃がんリスクの高いピロリ菌感染の重大性を感じ、
積極的に地域の皆さんに検査の必要性を啓蒙しています。