加齢性や高塩分高脂肪の食事、食後すぐに横になることによる胆汁の逆流、強い精神的にストレスで胃が軽度に萎縮することはありますか?ピロリ菌は検査でいないといわれました。胃カメラの結果で、ピロリ菌はいないと思うけど生理的な萎縮(上記の様な理由で)が少しあるかもといわれたことがあります。セカンドオピニオンでは萎縮が全くないという先生もいました。まだ30代手前で若いのですが、そのように以前言われて心配になりました。友人もピロリはいないけど、軽い萎縮あると言っていたのですが、加齢に伴って多少生理的範囲の萎縮というのは出てくるのでしょうか?
1件の回答があります。
水野 靖大
<医師>
これは難しい質問ですね。定義上は長期間(慢性的に)炎症にさらされたために胃粘膜が萎縮した状態となります。ですが、その原因のほとんどはピロリ菌であり私はピロリ菌がいそうな時に萎縮という言葉を使います。具体的にはいが曲がっている部分(胃角)まで萎縮様変化があるかないかで見ています。胃の先端(奥)の部分では特にピロリ菌がいなくても萎縮様に見える(ことがある)ので、私はそこだけが萎縮様に見えている場合は萎縮という言葉を使いません。しかし、なかにはそれも萎縮と記載される先生もいます。
気になる様であれば、萎縮の定義を調べていくのではなく最初の主治医に”内視鏡上でピロリ菌がいそうですか?”と聞かれるといいと思います。大切なのは、ピロリ菌がいるかどうかなのでそこをはっきりさせたらいいいでしょう。但し、萎縮には、ピロリ以外でも免疫が関与するA型胃炎といいうものなどもあります。
水野 靖大 <医師> マールクリニック横須賀 HPはこちら »
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自覚症状が少なく胃がんリスクの高いピロリ菌感染の重大性を感じ、
積極的に地域の皆さんに検査の必要性を啓蒙しています。