ピロリ菌の知っておきたい対処方法

対処方法!ピロリ菌の検査と治療方法

④除菌療法について

●治療法について

除菌の治療法は、胃酸の分泌を抑える胃薬と2種類の抗生物質の合計3種類の薬を朝夕2回、7日間服用するだけです。

※ペニシリンアレルギーの人は、薬を飲む前に必ず主治医に相談しましょう。
ほかに服用中の薬がある場合は、除菌の薬が影響を及ぼす可能性があるので、必ず主治医に知らせましょう。

除菌薬服用終了後、約1か月~2か月後に検査をして、除菌が成功したかどうか調べます。
通常は、約7割前後の人が除菌に成功します。
不成功の原因としては、慢性気管支炎や副鼻腔炎など 他の治療で抗生物質を長期間飲んでいた場合、耐性菌である可能性が高いです。
薬を飲み間違えたり、飲み忘れたり、自己判断で減らしたりすると、除菌成功率が下がります。さらに、抗生物質が効かない耐性菌を作る可能性もあります。

1回目の除菌治療が不成功だった人は、抗生物質の種類を変えて再除菌します。
1回目と同じように3種類の薬を朝夕2回、7日間服用するだけです。
これで、一次除菌に失敗した人の9割の人は除菌に成功します。

治療の流れ

1回目の除菌療法での成功率と2回目の除菌療法での成功率

●副作用について

味覚異常
味覚異常

副作用として、下痢・軟便が10~30%の人に起こります。しかし、1日2~3回程度の下痢・軟便の場合は、そのまま飲み続けましょう。
味覚異常が起こり、苦みや金属のような味がする人が5%~10%います。皮膚に異常が表れる報告もあります。

下痢・軟便
お薬の副作用

まれに2~5%の割合で、ひどい下痢や便に血が混じる、皮膚に激しく異常が起きる報告もあります。このような場合は薬の服用を中止して、すぐに主治医に相談してください。
なお、除菌が成功した後で、胃酸が食道に逆流して胸焼けなどを起こす「逆流性食道炎」を起こす場合があります。これは一時的な場合もありますし、また制酸剤等でコントロールできることも多いので、重篤な症状になることはまれです。

知っておきたい対処方法 TOPページへ戻る

医療機関検索

ピロリ菌検査や治療を
行っている医療機関を検索!

医療機関を探す

ピロリ菌に関する情報

ページの先頭へ戻る